展示会後記

「第50回記念文化書道四国連合会書道展記」

全国的に猛威を振るった台風10号の影響を受け、不安を抱えながらの準備の中、8月31日、9月1日の2日間、高松市美術館市民ギャラリーにおいて第五十回記念文化書道四国連合会書道展が無事に開催されました。

会場には西脇呉石先生の御遺墨をはじめ本部審査員の先生方の格調高い玉作に続き、当連合会会員と学童の力強い作品、およそ280点が展示され、多くの方々に来観して頂きました。

翌9月1日の授賞式では溝渕公淳会長の「書は心画なり、手書きの文字や文章は書く人の心や人柄が映し出される」という印象に残るお話がありました。

また昨今、パソコンやスマートフォン等の普及により手書きの機会が少なくなり、書道人口が減少傾向にある中、書道文化がユネスコの無形文化遺産に登録される見通しのようです。

書の表現や文字を書く事の楽しさ、喜びを少しでも次世代につないでいく大切さを感じさせられるご来賓の先生のお言葉も頂戴しました。

その後、受賞者一人一人に賞状と盾、トロフィーが授与され、式典は滞りなく終了する事ができました。

最後になりましたが、第50回目の記念すべき大きな節目にお力添え頂いた皆様に深く感謝申し上げますと共に、文化書道学会の益々のご発展とご健勝を祈念致しまして書道展の報告とさせて頂きます。

谷　公蘭記