展示会後記

金木犀がほのかに香り、重く漂うコロナウイルスも緩和されつつある中、10月26日から30日まで第52回公募文化書道神奈川県連合会書道展を横浜市民ギャラリーに於いて開催致しました。

展示会へと向かうエレベーターのドアが開くと目の前に書の世界が広がり、息を整え一歩踏み出すと、文化書道学会本部からお借りした西脇呉石先生をはじめ諸先生方の玉作が花を添えて迎えてくれました。
一部、二部では切磋琢磨した力作が、三部、小品コーナーではそれぞれ得意分野の作品が並び、人柄も垣間見え、楽しい空間でした。

学童の部では作為のない素直な作品に見習うべきと心に留め、総数151点、来場者500人となり「素敵な書を見せて頂きました」とのお言葉も頂戴し湧き上る力となりました。
表彰式は小柴鳳千会長、木村如峰、浅野正佳両副会長より賞状、賞品が授与され、受賞者は緊張しつつも会場の拍手で和らぎ「おめでとう」のシャワーに喜びも一入でした。

その後、当連合会に長年ご指導頂きました飯島雪水顧問に感謝を込め功労賞をお贈りし、今後も会員一同、叱咤激励をお願いしました。

閉会式では「日本に誇れる書の文化の継承を担っていって下さい」とのお言葉に身を引き締め、楽しみながら続けていこうと胆に銘じました。

末筆になりましたが、文化書道学会、代々木文化学園、文化書道全国連盟、またご支援頂きました先生方、皆様に心より御礼申し上げますと共に益々のご発展とご健勝をお祈りして書道展のご報告とさせて頂きます。
安藤翠蓮記