展示会後記

第54回文化書道九州展記

暦の上では仲秋とはいえ、まだまだ暑さの残る9月15日、第54回文化書道九州展を福岡の宗像ユリックスで開催しました。
会場には歴代会長の御遺墨をはじめ、本部審査員の諸先生方の玉作と中富欣堂先生の御遺墨を展示させて頂きました。

会員、準会員、学童の作品は条幅、半紙、硬筆を中心に合わせて254点、コンパクトな会場に楷書、行書、草書、隷書、仮名と多様な書体の作品をバランスよく配置し、すっきりと見やすく、見応えのある展示となりました。また南画、色紙、短冊などの小作品が会場に彩りを添えてくれました。

会場では、自分の作品とともに記念写真を撮ったり、釈文を見ながらじっくりと作品を鑑賞したりする来場者の姿が見られました。
表彰式では、学童の部は吉田愛美さんが筆で書く楽しさと難しさを、一般の部は木田泰静さんが漢詩「黄山谷詩」の情景を思い浮かべ、黄山に登っているような気持ちで書いたことを語り、二人とも熱心に指導して下さる先生方への感謝を述べていました。

コロナ禍を経て福岡では六年ぶりの九州展開催となり、大会運営に手さぐりの部分もありましたが、成功裡に終わることができました。

今回の九州展開催にあたり、ご協力頂いた皆様ありがとうございました。

文化書道学会の更なる発展を祈念し、書道展の報告と致します。
佐々木欣芳記