展示会後記

「第64回文化書道関西展記」

御堂筋の銀杏並木の黄葉が美しい11月28日、大阪市中央区の御堂会館に於きまして第64回文化書道関西展が開催されました。

会場には西脇呉石先生、西脇雲石先生、西脇韻石先生の御遺墨を中心に本部諸先生方の玉作が飾られ、書道展に重厚さを添えて頂きました。
本書道展では関西連盟会員及び準会員の聯落、条幅作品が38点、学童作品が281点、そのほか南画作品や趣向を凝らした小作品が展示され、秋晴れで小春日和の中、来場された方々はそれぞれの作品を熱心にご覧になっておりました。

午後からは各連合会の先生方のご臨席を賜り表彰式が執り行われました。

今回はコロナ感染予防の為、学童の部は午後1時から、一般の部は午後2時からの表彰となりました。
最初は連盟旗入場、旗手は清水翠石氏。中西翠景副会長の開会の辞より始まり、ご来賓の先生方の紹介、引き続き直井松園会長の挨拶、次に大阪教場連合会会長の今津晴景先生、浪速連合会会長の奥田雅石先生よりご祝辞を頂戴致しました。

祝電披露の後、賞状の授与です。

入賞者は緊張の中、熱い思いを持って受け取り、今回の受賞を心の糧として今後一層の努力精進を重ねていこうという決意の表れた、張りつめた中にも高揚感のある式典となりました。

一般の部では二村書道教室の鈴木妙州さんが、学童の部では松園書院の横尾空歩さんが大阪府知事賞を受賞され謝辞を述べられました。

二村静州副会長の閉会の辞をもって式典は無事終了致しました。
御堂会館は今回初めての会場であり、コロナ感染予防対策を十分とっての表彰式でした。

たくさんの方々のご協力の下、厳かな中にも華やかな式典となりました。

末筆ながら本書道展開催にあたり、ご支援賜りました本部並びに各連合会の先生方や皆々様に心より感謝致しますと共に、文化書道学会の益々の発展と誌友の皆様のご健筆をお祈り致しまして、関西展の報告とさせて頂きます。

（神原和堂記）