展示会後記
「第66回文化書道関西展記」
秋晴れの穏やかな11月19日、大阪市中央区の御堂会館に於いて第66回文化書道関西展が開催されました。
会場には初代会長西脇呉石先生をはじめ西脇雲石先生、西脇韻石先生の御遺墨を中心に本部審査員諸先生方の玉作が飾られ、格調高い書道展となりました。
続いて今回の為に一生懸命努力し、練習を重ねて作成した会員、準会員、学童の作品が並べられ、各自が自由に工夫を凝らした軸、額や色々な形の小作品が会場を華やかに彩りました。
午前10時の開場に早くから多くの来場者があり、会場は明るい雰囲気に包まれました。
午後1時から和田秀華、前田采柳両氏の司会により学童の表彰式が行われました。
中西翠景副会長の開会の辞に始まり、御来賓の先生方の紹介の後、直井松園会長は御来賓の諸先生方に御礼を述べられ、受賞者と御家族の皆様にも御礼を述べられた後、「ぜひ今後も書の本質を忘れる事なく本格的な呉石流を目指して精進して頂ければと願っています」と挨拶をされました。
次に学童の部では審査員で兵庫県連合会会長の小山景波先生より御祝辞を、一般の部では審査員で近畿連合会会長及び公募文化書道展実行委員長の坂本峰雲先生より御祝辞を賜りました。
その後、祝電が披露され、緊張の中、表彰式に移りました。
受賞者1人1人に賞状とトロフィーまたは盾が手渡され、手渡される際に声を掛けられると、受賞者の表情が和らぎ、笑顔で席に着く姿が印象的でした。
会場からは惜しみない拍手が沸き、二村静州副会長の閉会の辞をもって式は滞りなく終了しました。
末筆ながら文化書道学会の益々の御発展と誌友の皆様の御健筆と御多幸を祈念して書道展の報告とさせて頂きます。
樫本藤彰記