文化書道みやぎ書友会作品展記
桜のつぼみが色づきを見せる中、3月7日から12日まで文化書道みやぎ書友会作品展を東北電力グリーンプラザ「アクアホール」において開催しました。
会場には初代会長西脇呉石先生、二代会長西脇雲石先生、三代会長西脇韻石先生の御遺墨を中心に本部諸先生方の玉作が飾られ作品展に重厚さと華やかさを添えて頂きました。
続いて会員及び準会員、学童の作品を展示しました。
作品展のサブタイトルに「書遊ぐらし」と挙げ、常日頃から書をいかに生活の中に取り入れていけるか、今の世代にどのようなものが求められているかなどを会員の皆さんで考えています。
文化書道の書風は崩さず、飾り方や表現方法で幅広い世代に楽しんでもらえるよう作品づくりに取り組んでおります。
今回は会場も広く照明機材も多数使用させて頂けることもあり、初めての試みではありましたが、その照明を活かしステンドグラス調の大型作品を作成しました。
中高生にはステンドグラス調の作品に参加してもらい、児童の作品も工夫を凝らし、透明な掛け軸や、書いた文字や絵をクッションに転写したり様々な作品を作成しました。
人通りの多い場所に面した窓から色鮮やかに見える作品に足を止める方、また興味のある方は会場を観覧下さいました。
「こういう作品は見たことがない」と感動する方や書道を始めたばかりの方が「この作品が一番好き」と言って指した先が西脇呉石先生の作品だった時は、改めて先生の偉大さを思い知ると共に嬉しい気持ちになりました。
その甲斐もあり多くの方に見て頂き、とても好評でした。
開催期間中、交流のある山形の諸先生方も駆けつけて下さり、会場が一層盛り上がりました。記念写真を撮るなど楽しい時間を過ごすことができました。
最後に文化書道みやぎ書友会作品展開催に際し、諸先生方はじめ会員その他多数の方々のお力添え、厚く御礼申し上げます。
末筆ながら、文化書道学会の益々のご発展を祈念致しまして作品展の報告とさせて頂きます。
鹿股漕泉記