展示会後記

「第46回四国連合会書道展記」

新しい年号の令和になり、初めての夏が終わりに近づいた8月24、25日の両日、高松市美術館に於きまして、第46回四国連合会書道展が開催されました。

会場には西脇呉石先生、雲石先生、韻石先生の御遺墨をはじめ、本部審査員の先生方の玉作が飾られ、書道展に気品と華やかさを添えて頂きました。続いて溝渕公淳会長以下、様々な書体で工夫された一般会員の作品、元気で伸びやかな学童の作品が並び、多くの来場者の目を楽しませていました。
今回は遠方より評議員の千田篁甫先生がお越し下さいました。先生は作品一つ一つに丁寧なご講評を賜り、また揮毫会では「筆を握りしめない事や余白の大切さ」など熱心に教えて下さり、ご指導を兼ねて団扇や半截に手本を書いて下さいました。会員は千田先生のお心遣いに感謝の気持ちでいっぱいになりました。本誌をお借りして厚く御礼申し上げます。

2日目は千田篁甫先生、香川県議会議員の岡野しゅりこ先生にご臨席を賜り、表彰式が厳粛に執り行われました。緊張と嬉しさが交じり合った面持ちで賞を受け取る受賞者の姿からは、更なる精進を心に誓うように見受けられました。
展覧会終了後の懇親会では、衆議院議員の平井卓也先生が、ご多忙中のところ駆け付けて下さり、励ましのお言葉を賜りました。また千田先生に書いて頂いた作品の抽選や記念写真を撮ったりして、楽しいひと時を過ごしました。

会員一同、また明日から始まる一年に向けて気持ちを新たに一本締めで締めくくり、とても充実した展覧会の幕を閉じました。
末筆になりましたが、ご尽力頂きましたすべての方々に御礼申し上げますと共に、文化書道学会の益々のご発展と全国誌友の皆様方のご健筆をお祈り申し上げ、書道展のご報告とさせて頂きます。
（森　美舟記）