展示会後記
「第50回公募文化書道神奈川県連合会書道展記」
いちょうの葉もゴールドに輝き、例年より暖かな秋日和の11月14日から17日まで桜木町にある横浜市民ギャラリーに於いて第50回公募文化書道神奈川県連合会書道展が開催されました。
一般公開に先立ち内覧会が行われ、本部の諸先生方並びに近隣連合会の先生方にご高覧頂きました。
その後、会場を移し、祝賀会では身の引き締まるようなご祝辞を賜り、和やかなうちに閉宴となりました。
展示会場には西脇呉石先生、雲石先生、韻石先生の御遺墨をはじめ本部審査員の先生方の玉作が並び、格調高く書道展を盛り立てて頂きました。
また当連合会の歴代会長の個性溢れる作品も展示されました。
さらに「西脇呉石先生コーナー」にはかつての呉石先生の席上揮毫の写真が飾られ、真剣に耳を傾ける女性の真摯なお姿に心を打たれ、背景の書にも目を引かれました。
一般会員の作品は幅広く趣向を凝らした力作が多く、学童の伸びやかで力強い作品と共に日頃の錬成の成果を感じました。
最終日には表彰式が行われ、受賞者は皆、緊張の中にも誇らしげで喜びに満ちた清々しい表情をしておりました。
記念の作品集も発刊できましたことは、益々の書への励みとなりました。
末筆になりましたが、第50回書道展が滞りなく盛大に開催できましたことは代々木文化学園、文化書道学会、文化書道全国連盟並びに近隣連合会の諸先生方、また多くの皆様のご支援の賜物と心より感謝申し上げますと共に、文化書道学会の益々のご発展と誌友の皆様のご健筆をお祈りして、書道展の報告とさせて頂きます。
(阿部鳳舞記)