新元号「令和」元年という記念すべき年の8月18、19日の2日間、全国連盟総会が北陸の温泉地、石川県山代温泉ホテル雄山閣に於いて開催されました。参加者数は、ご来賓の代々木文化学園より6名、全国連盟の会員が92名で総数98名、うち男性17名、女性81名でした。
初めに、今年1月に逝去された評議員の松岡清石先生に対し出席者全員により黙祷が捧げられました。
議事に入る前に、司会を務められた事務局長の加藤紫邑先生より壇上の先生方の紹介がありました。
式次第に則り、久保田溪岳先生の開会の言葉、続いて代々木文化学園の鈴木尚絅園長よりご祝辞を賜り、次に全国連盟理事長の堀華影先生の開会のご挨拶の後、千葉県連合会会長の古賀城石先生が議長に選出され、議事に入りました。
議事の内容は、前年度事業報告、決算報告、引き続き次年度事業計画案、予算案、役員改選案等一括上程され、承認されました。その他、平成27年度総会より懸案事項となっていた全国連盟総会と夏季錬成大会の同時開催(隔年)案が再度提案され、賛成挙手多数により決議されました。
次回開催は令和3年5月23日から25日まで、会場は東海道新幹線沿線です。
総会終了後は恒例の本部審査員の先生方よりご寄贈頂いた色紙等の抽選会が、浪速連合会の進行により行われ、当選番号が読み上げられ、同時に作品が披露されると大歓声が上がりました。全国連盟理事長の堀華生からは、秘蔵品の西脇呉石先生の御作品と共に逸話も添えて寄贈して下さいました。
夕刻より大広間に於いて懇親会が開催され、石川県連合会が進行役を務めさせて頂きました。
最初に岐阜県連合会会長の斎藤神州先生による乾杯の音頭で始まり、トップは大阪教場連合会の皆さんがフラダンスを披露、そして東京連合会の2020東京五輪音頭、その他歌や踊りでプロ顔負けの演技に皆、拍手喝采、締めには堀華影先生が唄われる「河内おとこ節」で浪速連合会の踊りが始まると、我こそはと皆さんも踊りの輪に加わり、いつしか大輪踊りとなりました。
その後、加藤紫邑先生の号令で三本締めを行い、懇親会は終了しました。
2日目は観光バス2台にて、心待ちにしていた福井県勝山市の勝山城博物館に向かいました。
博物館では4階フロアにて「研ぎ澄まされた心と線」をテーマに福井の偉人、西脇呉石生誕140年記念展が盛大に開催されており、多くの見物客で賑わっていました。中に入るとパンフレットの表紙にも載っている呉石先生自作の詩「天龍峡」の豪快な一服が目に飛び込み、思わず足を止めました。会場の一番奥に設置されている端末画面には、呉石先生がお元気な頃の動画が流れており、特に揮毫される筆の動きや速さに感銘を受けました。
呉石先生が師とされた村田海石先生の書も展示されており、興味深く排覧させて頂きました。数多くの作品の外に70個を超える雅印や硯、筆等も見ることが出来、会員の皆さんと共に後ろ髪を引かれる思いで勝山城博物館を後にしました。
越前竹人形の里で昼食を取り、午後1時半頃、JR福井駅に到着し、解散となりました。
事務局の先生方が企画に苦心されながらも勝山城博物館を行程に組み込まれたことに感謝申し上げ、最後になりましたが、全国連盟並びに文化書道学会の益々の発展を祈念し、総会の報告とさせて頂きます。
(道下祥雲記)
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奨励賞
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文化書道学会賞
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