各地イベントのお知らせ 2021.10.01

二村書道教室錬成会記

漸く長い梅雨が明けた7月22日、自治会館にて第13回の錬成会が開催されました。

当日は13名が参加し、午前9時から午後5時まで、関西展の出品に向けて半截の二行物、三行物に取り組む人、聯落の気迫に満ちた大作に挑戦する人、また高等書道の楷書に集中する人など課題は様々でしたが、全員が一生懸命、ひたすら紙に向かいました。


この錬成会を主催して下さった二村静州先生は、この日ほとんど休憩無しで一人一人の作品を丁寧に添削して下さり、またそれぞれに作品として仕上げるポイントを熱心にご教授下さいました。

先生のアドバイスを受けて次の一枚に取り組んだ皆さんの作品が、目に見えて迫力のある、魅力的な作品に仕上がっていくのを目の当たりにしました。

このような経験をさせて頂けるのも錬成会ならではと思いました。

元々この錬成会は4月末に開催予定でしたが、大阪にはコロナの第4波が押し寄せ、皆で集うことができない状況となり中止となりました。

残念に思いながら2か月ほどが過ぎた頃、大阪の状況が少し改善し、7月にやっと開催の運びとなりました。


コロナ禍であることを考慮して、参加者全員がマスク着用はもちろんのこと、会場の換気や椅子、テーブル、フロアの消毒等、感染対策を徹底致しました。

また、これまでは楽しい団欒のひと時であったランチタイムもテーブルを囲んで頂くことは避け、それぞれが自席か横一列のテーブル席で、静かにお弁当を頂きました。

このように今まで当たり前にできたことができず、また今まで必要なかったことに配慮しなければならないという状況ではありましたが、そのような中でも同じ志を持つ仲間と切磋琢磨しあい「書」に集中する貴重な時間を頂けたのは、とても有難いことだと思います。

「和気満高堂」まさに錬成会はこの禅語のようでした。

和気藹々とした雰囲気と、まるで禅堂にいるような心地よい緊張感と清涼感に満ち溢れていました。

参加した者にしか味わえない感覚かもしれません。


後になりましたが、ままならない状況の中、私達参加者全員の安全にお気遣い下さりながら充実した錬成会を開催して下さった先生に心より御礼申し上げます。

また、この素適な時間を共有できた仲間にも感謝の気持ちでいっぱいです。錬成会で学ばせて頂いたことを糧に今後も「書」の道に精進致したいと存じます。


最後に文化書道学会の益々のご発展と誌友の皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げまして錬成会のご報告とさせて頂きます。

(鈴木妙州記)

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奨励賞

準奨励賞

代々木文化学園賞

文化書道学会賞

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